住用町摺勝にオープンした「三太郎の里」
奄美市が観光・産業・交流の南部拠点として整備を進めていた、観光交流施設「三太郎の里」が1日、同市住用町摺勝の国道58号沿いでオープンした。同日、開所記念セレモニーが行われ、関係者が店内に設けられた特産品直売ブースや観光案内所など施設内を見学。地域の観光情報を発信し、特産品などを紹介する新たな観光スポットとして注目が集まっている。
施設は国道利用者の利便性を活用し、観光客や住民との交流や産業振興の促進、地域で親しまれている「三太郎」の名称で、集客の中心施設と位置づけ。
同市住用総合支所によると、鉄筋コンクリート製の平屋建て、延べ床面積292平方㍍。2013年度スタートした「森と水のまち観光プロジェクト」事業の一環で16年度から建設に着手。総工事費は1億3167万円。
室内の直売スペースには島野菜など農産物の加工品のほか奄美近海の鮮魚が並べられ、カフェ休憩所や観光案内所、機織りなど体験スペースを完備。また周辺散策できるレンタサイクル15台を用意し、観光拠点機能を充実させている。
今年度は市直営で管理し、直売所は㈲サン奄美、観光案内所はNPO法人すみようヤムラランドがそれぞれ運営を受託。市関係者によると、今後は指定管理による運営を検討するという。
同日行われたセレモニーには、朝山毅市長や師玉敏代市議会議長、地元関係者など約50人が出席。できたばかりの建物を前にテープカットした後、見学会が開かれた。
朝山市長は「奄美大島の中央部に位置し、周辺の豊かな自然や他施設と連動した観光施設として期待したい」と完成を喜んだ。
サン奄美の師玉洋子代表は「観光客だけでなく地域住民が利用できる店舗として、広く愛される運営に努めたい」と意欲を見せた。
オープンを記念して、3日まで、振る舞いタンカンジュース(先着100人)、アサヒガニ、あら汁販売を実施する。