渡航・旅行需要掘り起こし

スカイマークの鹿児島―奄美大島線再開から1年が経った

スカイマーク 再開から1年 キャンペーンやコラボ展開も

 スカイマーク(本社・東京都、市江正彦代表取締役社長)が、昨年8月に鹿児島―奄美大島線を再開させてから1年が過ぎた。同社は就航による鹿児島本土との流動が活発化したことで、「潜在的な渡航・旅行需要の掘り起こしにつながった」(広報)と総括。冬季ダイヤでは都市圏への乗り継ぎを充実させるほか、各種キャンペーンの展開で利用推進につとめる。

 同社は昨年8月1日、約7年ぶりに奄美路線の就航を再開。ボーイング737―800型機での1日2往復運航だ。名古屋中部国際空港までの乗り継ぎが可能となり、中部圏からの観光とビジネス両面での利用を重視。今年7月の搭乗率は約73%。夏シーズンの利用状況は好調という。

 冬季ダイヤ(10月27日~来年3月28日)では鹿児島を経由して、関東(羽田)、名古屋、関西(神戸)へのスムーズな乗り継ぎを図り、各都市圏からの入込を促進。特に神戸線は1便増となり、関西方面へのPRを高めたい考えだ。

 運賃割引があり、「いま得」(席数限定)と乗継運賃で、鹿児島―羽田線1万2100円~、同名古屋線・同神戸線8100円~低価格帯を実現した。

 すでに8月から、奄美大島島外に魅力を発信する「みんなの奄美じまん」キャンペーンをスタート。また㈱しーまとのコラボで、フリーペーパー「みしょらんガイド(特別判)」を企画・製作中。奄美日帰りプランとして、スポットやグルメなど紹介し、冬シーズンの魅力発信による利用増につなげていく方針。

 同社広報は「地元から利用しやすいとの声をいただいている」と振り返り、今後については「奄美群島の素晴らしさを積極的にアピールし、地域の入込増に貢献したい」と意気込む。