地域で食卓囲んで交流

初開催となった子ども食堂は、大勢でにぎわった

子ども食堂にぎわう
奄美名瀬LC

 奄美名瀬ライオンズクラブ(337―D地区鹿児島R・8Z、里泰慶会長)主催の地域の人と子どもたちが食卓を囲む「子ども食堂」が22日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。霧島の団体などから提供された食材などで作ったカレーライスが振る舞われ、子どもたちは食事と交流を楽しんだ。

 同LCが、食を通じて子どもたちの居場所を作ろうと初の開催。米は、霧島市のフードバンクお助けマン霧島が「奄美の子どもたちへ」と寄付を募って届けられたもので、同LC運営の「フードバンク奄美」から提供する形で活用した。

 この日は、100食分を同LC婦人らが腕によりをかけて準備。届けられた炊き立てご飯の温かいルーが注がれると、子どもたちはおいしそうにカレーライスを頬張った。

 参加者らは「カレーは好き?」などと子どもに話し掛けながら味わった。友達3人と一緒に訪れた名瀬小学校3年の森虎珀くんは「おいしかった。(後から来た友達も)みんなが集まって楽しかった」と喜んだ。

 昨年から設立準備を進める「フードバンク奄美」は来月初めにもNPO法人資格が認可される見込みで、本格始動も近い。里会長は大勢の来場に目を細めながら「本当に市民のためにやっていると言われるよう、活動を充実させていきたい」と話した。

 子ども食堂の定期開催は法人設立後に再度検討の予定。なお、霧島からのお米第2陣も近日中には届けられるという。