女性消防団員の活用期待

宇検村消防団に消防庁から最新の消防車両が無償貸与された

 

 

消防団車両受領式 12年ぶりに無償貸与
宇検村

 

 

 宇検村消防団(保池久団長)は10日、同村湯湾の宇検消防分署で消防団車両受領式を行った。12年ぶりに消防庁から無償貸与され、湯湾分団に配置し訓練などに励み地域防災力の向上を図る。同団は新車両を女性消防隊にも活用してもらい、防火防災広報の広報車両として利用する方針。

 同村消防団は、地域区分で7分団に分かれ92人が所属。応募した村内居住の20~50代の女性11人に、2018年5月に辞令交付式が行われ女性消防団を設置。女性消防団は本部付に配属され、被災者のケアなど後方支援活動の役割が期待されている。

 18年度に消防庁から全国の消防団への消防車両や資機材の要望調査があり、申請したところ19年4月に無償貸与が決定。同団への消防車両の無償貸与は、08年の「消防団救助資機材搭載型車両」1台以来になるという。

 今回無償貸与されるのは、市販の軽自動車を改造した「救助資機材・小型動力ポンプ搬送車」1台(幅:約1・5㍍、長さ:約3・4㍍、高さ:約2・0㍍)。可搬消防ポンプ(4サイクルエンジン)1式や消防ホース、災害救助用のコンクリート破壊器具、AED(自動体外式除細動器)などを積載できる。

 受領式で保池団長は、「この車両が実践で活躍することなく、女性消防団の中で予防的広報活動などに活躍してもらえれば。我々はこの車両を最大限に使って、宇検村の安心・安全を守っていきたい」とあいさつした。参列した元山公知村長は「素晴らしい車両で、最新の機材を備えている。(現場で)使わないことが一番いいが、『備えあれば憂いなし』の言葉もあるので、団員は使いこなせるよう準備してほしい」と激励した。