知事会見 陽性の女性、症状は落ち着き
新型コロナ
【鹿児島】鹿児島県内で初めて新型コロナウイルス感染者が出たことに関連し、三反園訓知事=写真=が27日、県庁で記者会見した。イギリスから帰国して感染が確認された40代女性と県内で同行した30代男性とその両親の3人に対し、PCR検査を行った結果、陰性であったことなどを発表した。
女性は鹿児島出身でイギリス在住の会社役員。今月23日に帰国して羽田空港から鹿児島空港に到着した際、友人である姶良市在住の男性が出迎えた。市内のスーパーで買い物をして男性宅で夕食を食べた後、夜発熱やせきなどの症状が出た。26日にPCR検査を受け陽性と判明した。現在、県内の指定医療機関に入院し、症状は落ち着いているという。
女性と同行した男性とその両親は27日、検査を受けたが陰性だった。県ではこの他、女性が鹿児島まで搭乗した旅客機座席の前後に座っていたとみられる5人についても航空会社を通じて、速やかに検査を受けるよう要請しているという。
三反園知事は会見の後、県商工会、中小企業団体などの経済団体関係者、鹿児島大学、県立短大、県私立中高協会などの学校関係者と会い、海外、県外からの転勤・転居などの動きが活発になる春の異動時期を迎えることから、感染拡大防止に向けての協力を要請した。