島内残る5人も陰性

沖永良部島内の濃厚接触者の検体は県防災ヘリで鹿児島市内に運ばれた(3日午前、沖永良部空港)

和泊町男性新型コロナ感染
濃厚接触者 検体ヘリで運び検査

 和泊町の20歳代男性が新型コロナウイルスに感染したと確認されたことに関し、県は3日、同町内の濃厚接触者5人のPCR検査を実施し陰性だったことを発表した。これで県内に滞在する濃厚接触者全員の陰性が確認された。

 男性は3月23日に神戸空港から那覇空港を経由し、沖永良部空港に到着。同26日に発熱とせきの症状が出たことから同30日に帰国者・接触者外来を受診し、島内の医療機関に入院。同25~29日の間に、飲食店3店、金融機関、商店、サービス業に立ち寄っていたことが明らかになっており、濃厚接触者は島内外に19人いることがわかっていた。

 県は2日までに島内在住の男性の親族らを含む、計12人分の検体を採取しPCR検査を実施。陰性を発表していた。

 島内で残っていた5人の濃厚接触者(金融機関職員3人、飲食店店員1人、商店店員1人)の検体については、3日午前に県防災ヘリで鹿児島市に運び、検査を実施。いずれも陰性だったことが判明した。

 県は保健所を通じて濃厚接触者ら本人に連絡。2週間の健康観察期間中の自宅待機を依頼した。また、常に健康状態に注意を払い、体調に変化があった場合は保健所に相談するようにも伝えている。健康観察期間後のPCR検査の実施について「検討中」(健康増進課)としている。

 また、大阪府と福岡県に滞在する濃厚接触者2人については、県に報告があれば検査結果を公表する予定という。