絶景を眺めながら行われた「TOMOO」さんのライブを鑑賞したファンたち(福田郁雄さん提供)
【東京】)奄美から上京し、ライブなどで活動する唄者や歌手らが宿泊や会議に利用できるマンション「シンクロサロン」がこのほど、中央区湊に無料で用意された。設置した人物は、「奄美のアーティストたちの負担が軽減し、少しでも活動のためになれれば」と応援のエールを送っている。
JR東京駅、地下鉄の銀座駅から徒歩圏内という絶好のロケーションにある「シンクロサロン」を用意したのは、福田郁雄さん。江東区のレインボータウンFM「新奄美へシンクロせよ!」のプロデューサーである福田さんは、奄美には全く縁はなかったが、城南海さんの唄を聴いてから、たちまち奄美ファンとなり、奄美のアーティストたちを物資ともに全力応援して6年目となる。
一方で㈱福田財産コンサルの代表取締役も務めている。同マンションは福田さんが手掛ける、総資産10億円以上の資産家会員「ビリオンクラブ」用のサロン。「ここを有効利用して、宿泊代や会議費を浮かせてほしい。歌のほか、芸術など奄美を東京で広めたいという人たちでしたら、家族や関係者もOKですよ」と笑顔で語る。
2LDKの広々としたマンションは、玄関を入ると奄美のアーティスト作品が出迎え、リビングは奄美大島の“嘉鉄ブルー”が基調。また、大きな空と隅田川が眼下に迫る8階からの眺めは絶景だ。2ベッドルームを備えており、6人まで宿泊できる。
3月15日には、新型コロナウイルスの影響で通常のライブが中止となった奄美2世のアーティスト「TOMOO」さんの無観客ライブを、ファンが集まり鑑賞するパブリックビューイングが行われた。福田さんは「6月くらいまで土日はいっぱいでしたが、コロナの影響でキャンセル続出です。こんなときこそ、ぜひここを使ってほしい。大型テレビには四つのスピーカーもついており、ライブ感も十分ですよ」としている。サロンの利用は、先着順。福田さんのフェイスブックのメッセンジャーで相談するのが条件となっている。