藻場造成プレートを投入

藻場造成目的のプレートをフォークリフトで船に乗せ、名瀬湾内3カ所に投入。作業した名瀬地区漁業集落の座安俊朗代表(右)らメンバー

名瀬湾内に12基、貝殻活用
名瀬地区漁業集落

 名瀬地区漁業集落(座安俊朗代表、30世帯)は16日、藻場造成を目的としたプレート12基を名瀬湾内3カ所の海中に投入した。貝殻を活用した藻場造成プレートで、座安代表(57)は「今後、魚介類の餌となる藻類の付着状況を確認し、付着状況が良い海域に集中投入を検討していきたい」と期待を込めた。

 離島漁業再生支援交付金を活用して実施。同漁業集落メンバー5人が名瀬漁協水揚げ場前に集まり、投入作業に参加。フォークリフトを使って藻場造成プレートを1基ずつ2隻の船に積み込み、名瀬湾内の海中に投入。2回投入作業した。

 今回利用した藻場造成プレートは、岡山県倉敷市の海洋建設㈱水産環境研究所の製品。同社ホームページによると、基礎部分はコンクリート造りで長さ60㌢、幅55㌢。その上に貝殻を入れた「メッシュパイプ」を乗せてある。貝殻は「カキ、ホタテ、アコヤなどの貝殻を活用」と記されいる。重量は約60㌔(水中重量は約30㌔)。

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 同漁業集落によると、名瀬湾内の長浜地区で藻場ゲージ(2基)の中に藻場プレートを入れ、「藻場造成試験」を行っている。