一般財団法人奄美群島市町村体育協会は20日、2020年度「県民体育大会・第61回大島地区大会」(愛称・郡体)の第1回運営委員会(23団体代表、市町村体育協会の社会体育担当者12人)を大島支庁会議室で開き、7月に開催予定していた「郡体」の中止を決定した。また、2020年度「第47回大島地区スポーツ少年団競技別交歓大会」の第1回運営委員会を開き、7月開催予定の同大会についても中止を決定した。事務局の県大島教育事務所によると、いずれも新型コロナウイルス感染症の状況を考慮し、中止を決めた。
「第61回郡体」は、7月17日のゴルフ競技を皮切りに18~19日、25~26日の5日間にわたって群島内各地で25競技が行われる予定だった。
一方、「第47回大島地区スポーツ少年団競技別交歓大会」は、7月18~19日、24~26日の5日間にわたり群島内各地で12競技が行われる予定だった。
大島教育事務所によると、5月13日に開かれた奄体協の第1回競技団体理事会(23団体)の席上、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される中での「郡体」開催の可否等について理事の考えや意見を聞いた。「体育館競技での懸念」「他島からの受け入れができるかとの懸念」などの意見が出た。
また、5月13~18日にかけて、ファクスでのアンケートを競技団体、市町村に依頼し、「郡体」の可否等に関して、現在の考えを聞いた。ファクス回答票に意見を記入し、返送してもらった。その中では「相撲、空手道競技では、体が接触することでの懸念」などの意見があったが、全体的には「今年は、中止やむなし」との意見が多かったという。
それを受けて20日に開かれた「県民体育大会・第61回大島地区大会」の第1回運営委員会では、会の冒頭に、大会実施の可否について協議した結果、「開催は難しい」ということになって中止が決定した。
事務局によると、関係団体や関係者には文書通知する。
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今年は、10月に国民体育大会が鹿児島で開かれる予定だった関係で、「県体」開催はない。