コロナ影響下で選挙戦

選挙カーで名前を連呼する立候補者=一部加工しています

「手応えつかめず」
大和村議選

 大和村議選(定数8)は23日、選挙戦最終日を迎えた。立候補した10人は時間ぎりぎりまで選挙カーを走らせて支持を訴えながら、名前を連呼。新型コロナウイルスの感染拡大防止から、従来の選挙戦で行ってきた握手や遊説、動員などは控えめ。候補者が19日の告示から力を尽くした5日間の戦いを振り返った。

 「沿道の声援が減った」「街頭演説で、集まる支持者が少ない」―。現職陣営によるとこれまでの選挙戦と比べ、遊説中の様子が異なったという。

 期間中、どの陣営も選挙カーから降りず、村内を巡りながらの連呼を基本に選挙運動を展開。握手も積極的にせず帯同する車両も最小限に抑えた。最終日(土曜)こそ在宅率が上がるとして村内一円を回り締めくくったものの「最後まで手応えを感じなかった」とする声が少なくない。

 「動員をそれなりに掛けようと思ったがコロナ対策で前回より抑えざるを得なかった。街頭からの反応がつかめず、思いが有権者にちゃんと届いているのか…」。ベテラン議員の一人が首をかしげる。

 今回の選挙では、現職1人が勇退し、新人3人と残る現職6人、前職1人との争い。新人勢の食い込みが注目されている。新人候補の一人は「初選挙なので公約の実現を訴え、最後まで力を緩めず走り切った」。ある現職は「負けるつもりで出馬はしていない。任期中の取り組みが結果につながるだけ」とそれぞれ振り返った。

 各陣営は投票率と当確ラインについて「前回並み(91・94%、100票前後)」と見る。コロナ対策の影響については「それほどではない」「多少あった」で分かれた一方で、「その分、例年よりも基礎票の重みが増した」との意見もあった。