「魚見てストレス癒して」

奄美海洋展示館が再開
クマノミなど特別展示開催

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため休館していた奄美市名瀬の「奄美海洋展示館」が25日、38日ぶりに営業を再開した。同館は「奄美の海の浅瀬は生き物の宝庫だ!」と題する特別展示を新たに催し、午前9時半に再開。担当者らは「かわいい魚を見て、コロナ禍でたまったストレスを癒して」と来場を呼び掛けている=写真=。

 休館は先月18日から。同館でも、来館者にはマスクの着用を要請し、入口にはアルコール消毒を設置。館内換気や器具消毒を徹底し、スタッフが巡回しながら「3密防止」などに努めている。

 休館時には、より分かりやすく奄美の魚を観てもらおうと、甲殻類やウミウシなど四つの水槽を企画し新設。同特別展示の水槽では、お馴染みクマノミや性転換するホンソメワケベラなど、9種類の浅瀬にすむ熱帯魚が一つの水槽に集合。パタパタとヒレを動かす姿が人気のミナミハコフグの幼魚も、気持ちよさそうに泳いでいる。

 この日は、月曜日ということもあり客足は少なかったが、数組の客が訪れた。スタッフらは「久しぶりの来場者に心なしかカメたちのテンションも高かった。梅雨で外出もままならないが、そんな時はぜひ魚たちに会いに来てほしい」と話した。

 開館時間は、午前9時半~午後6時(最終入館時間・午後5時半)まで。問い合わせは、同館電話0997―55―6000まで。

 なお、隣接する同大浜海浜公園(一部人数制限などあり)も同日から再開した。