「在来種守るため」

オオキンケイギク・シロノセンダングサを駆除する市住用総合支所の職員ら

オオキンケイギクなど駆除
奄美市住用町

 奄美市住用町で27日、市役所住用総合支所から計8人(職員4人、臨時作業員4人)が集い、特定外来生物のオオキンケイギクの駆除作業が行われた。地域の在来種を守るために毎年この時期に行われる作業では、繁殖期が通年とされる重点対策外来種のシロノセンダングサも同時に駆除された。

 この日は午前10時にカトリック山間教会に集合し、1時間半の作業で約100株のオオキンケイギク、約900株のシロノセンダングサを抜き取った。(90㍑のゴミ袋15袋分)。

 環境省ホームページによると、オオキンケイギクは北米原産で、冬季のグランドカバー効果が高く、花枯れ姿が汚くない理由から、緑化のために道路の法面として利用されたり、ポット苗として生産流通されていた。しかしあまりの強靭さのために、一度定着すると在来の野草を駆逐し、周りの景観を一変させてしまう性質があるため、環境省が特定外来生物に指定したという。

 同支所の村田英樹課長は、「5年前から外来種の開花時期に毎年恒例で駆除作業を行っている。その他にも、地域住民からの情報提供を受け、随時駆除している」と述べた。

 地域に住む女性は、「きれいな花だから、(特定外来生物に指定される前は)近所の人と育てていた時期もある。最近は駆除のおかげで減ってきた」と変化を話した。

 市住用町で外来種を見つけた場合は市役所住用総合支所(?0997ー69ー2111)、または野生生物保護センター(電話0997ー55ー8620)へ連絡を。

 また、県HPには、「シロノセンダングサは熱帯アメリカで自然分布される。県内の生態系などに大きな影響を与える、または与えるおそれのある外来種に指定されている。環境省では重点指定外来種、県では重点啓発種に指定」と記載されている。