通学路の危険箇所点検

通学路の危険箇所を点検し対策を話し合う参加者たち(奄美市名瀬平田町)

登下校の安全確保に対策検討
奄美市通学路交通安全推進会議

 学校関係者や地域自治会、警察や行政などでつくる「奄美市通学路交通安全推進会議」は3日から、市内小中学校の通学路で危険箇所の点検を始めた。参加者ら約20人は、要望のあった見通しの悪い道路や横断歩道などを現地で確かめ、登下校時の子どもの安全確保に向けて対策を検討した。

 点検は、市で策定した通学路交通安全プログラムに基づいて定期的に実施。この日は、兼ねてから要望の高かった名瀬・住用地区の名瀬中、奄美小、大川小中校区内の5カ所の点検にあたった。

 奄美小の通学路では、名瀬聖母幼稚園前の国道58号線を対象にその危険度を分析。担当者が「交通量が多く急カーブで見通しが悪い」「ガードレールがなくカーブにかけては歩道もない」など現状を説明。参加者らは対策として「通学路を示す看板を立てて注意喚起をしてみてはどうか」「目立つように歩道を着色してはどうか」など意見を出した。

 今後は、意見を踏まえて、できる場所から整備していく方針。担当する市教育委員会学校教育課・川畑順哉指導主事は「対策を継続しながら、1日でも早く安全な通学路の確保に努めたい」と話した。

 4日は、笠利地区で実施を予定。屋仁小、宇宿小校区内通学路の6カ所で行う。