観光・物産両面で好調

奄美の観光PRと物産販売を展開した「2019沖縄離島フェア」=提供写真=

群島観光物産協19年度事業実績
コロナ禍で計画見直しも

 一社・奄美群島観光物産協会(代表理事・朝山毅奄美市長)はこのほど、2019年度事業実績をまとめた。奄美群島観光誘客プロモーションで、旅行代理店や交通会社を招いた説明会を東京など4カ会場で開き、延べ167社318人に魅力をアピール。また沖縄とコラボしたイベントが各地で盛況。事業展開は観光・物産両面で好調さを示した。

 観光誘客プロモーションは群島の魅力PRを目的に観光部が実施。都市圏(東京、大阪、福岡)と沖縄の4カ所で観光案内や自慢の特産品を揃えたブースを展開した。会場には代理店や運輸業界、メディアなど26~48社(53~96人)を招待し、観光素材として群島が持つ魅力を伝えた。

 観光部は、奄美・沖縄の世界自然遺産登録を見据え、コラボ企画を積極的に展開。4回目となる千葉県・東武百貨店船橋店での「奄美・沖縄の物産展」は対前年度比2%増の1612万円を売り上げたほか、沖縄本島での「沖縄離島フェア」(那覇市会場、沖縄県離島振興協議会主催)も奄美黒糖焼酎販売などで売り上げは同比5%増を果たした。

 同協会は19年度事業について、観光誘客や魅力PRにつなげる施策を通じ、認知度向上など効果を総括した。
 一方で、20年度は世界自然遺産登録の実現、東京五輪など世界的イベントを前に観光需要の開拓を目指していたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で事業実施計画の見直しを迫られている。

 6月まで物産展などの集客イベントは中止、今後の事業実施は検討中とした。また通年開催の2年目となる「あまみシマ博覧会」は新型コロナの感染拡大防止を受け、7月末まで体験プログラムのオンライン予約を休止している(8月再開)。