持続化給付金 申請受付、奄美でもスタート

国の「持続化給付金」申請受け付けが奄美でも始まった(15日、奄美文化センター内)

「スムーズに手続き」と安堵
サポート会場は7月15日まで

 新型コロナウイルス対策として、最大200万円を支給する経済産業省の「持続化給付金」事業。全国各地で事業者向けに申請サポート会場が開設されている。奄美市内に設けられ奄美会場では15日から受付開始。訪れた申請者からは「厳しい経営事情となっており早急な支援が必要だった。一息入れられる」などと安堵する声が聞かれた。

 持続化給付金は、新型コロナの影響で売り上げが前年同月より50%以上落ち込んだ事業所が対象。中小企業200万円、個人事業者100万円を上限に支給されるものだ。

 申請手続きは当初インターネットで受け付けていたが、経産省が申請希望者の手続きを代行するサポート会場での窓口対応に切り替えた。現在まで全国約500カ所に開設済み。県内では奄美を含む10カ所ある。

 奄美群島唯一の会場は、奄美市名瀬長浜町の奄美文化センター2階フロア。初日は、奄美大島島内の事業所担当者が指定された書類を手に、窓口を訪れる様子が朝から見られた。

 龍郷町の観光関連事業所を経営する男性(60)は「すがる思いで申請した。個人事業なので支援策は大変ありがたい」。奄美市名瀬の林業・60代男性は「申請はスムーズに行えた。手続きは丁寧に対応してくれた」と安堵の表情を見せていた。

 その一方で申請者からは「資金が底を尽く前に経済が持ち直してくれたらいいが…」と今後の経営を不安視する声も出ていた。

 中小企業庁によると6月12日現在の申請数は約200万件で、給付実績は約150万件という。

 サポート会場は7月15日までで完全予約制。専用コールセンター(電話0120―115―570)、中小企業庁ホームページで予約を受け付けている。問い合わせは奄美大島商工会議所(電話0997―52―6111)、各市町村の商工会まで。