羽田・伊丹・福岡便再開

奄美空港駐機場で飛び立つ飛行機に手を振って感謝を示す職員・スタッフら

JAL 42日ぶり
空港で見送り感謝

 JALは1日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い5月18日から運休していた奄美大島=羽田・伊丹・福岡直行便を42日ぶりに再開した。同奄美営業所の職員らは、東京=奄美大島初便の到着を奄美市笠利町の奄美空港で出迎え歓迎。奄美から旅立つ乗客たちは駐機場で手を振って見送るなど、再開に感謝を示した。

 この日は、羽田126人(到着93人、出発33人)、伊丹126人(到着91人、出発35人)、福岡70人(到着23人、出発47人)が搭乗。計322人の乗客が再開初便を利用した。

 教育関係の仕事で毎年この時期に奄美に訪れるという東京都品川区在住の男性(65)は、午後2時5分着の羽田便で奄美に到着。「飛行機が動かないと仕事上はやはり不便。日程は少し狂ったが、今年も無事に来られてよかった」と喜んだ。

 2階の搭乗ゲートでは再開に際し、同社の「感染拡大防止への取り組み」を記したチラシ手渡し、安心・安全の運航を訴えた。チラシにはスタッフ手書きの「感謝カード」が添えられ、搭乗通路では「いってらっしゃいませ」と温かく声掛け。駐機場では整備士らが「ご搭乗ありがっさまりょうた」と書かれた横断幕を掲げて飛び立つ航空機に手を振って見送るなど、一同再開に感謝した。

 同営業所の栄正行所長は「喜びとともに今後は、交通公共インフラとしての責務、務めをしっかり果たし、安心の島として奄美への旅行を広めていきたい」と話した。

 なお、現在運休中の沖縄便は今月17日から再開。一部運休が続く離島間は、情勢を見ながらの再開を目指していく。