奄美市がアンバサダー認定

アンバサダーの認定書を交わす朝山市長(右)と博多大丸の万田取締役

特産品や伝統文化の情報発信で連携
博多大丸「九州探検隊」

 奄美市は3日、福岡市の百貨店「博多大丸」と、市の魅力を発掘・発信し地域活性化を図る「アンバサダー認定」を結んだ。知名度は低くても魅力的な九州各地の特産品や伝統文化を見つけ、広く紹介する博多大丸のプロジェクト「九州探検隊」の一環で、アンバサダー認定は九州で55市目、県内では10市目。同日、市役所で認定式が行われ、朝山毅市長と博多大丸の万田高史取締役が認定書に署名を交わした。

 九州探検隊は2018年6月、同社の開業65周年事業として発足。九州・沖縄の119市を3年かけて訪問し、各地の特産品や伝統文化などの情報を行政と協力し発掘、発信。各市から情報提供を受けた隊員(社員)が同社の仕入れ担当者につないだり、年2回の全館催事「九州深発見」で宣伝したりする。

 認定式で朝山市長は「奄美には多くの特産品や伝統工芸品があるが、PR不足から販路開拓ができていない面もある。新型コロナ影響で地域経済が縮小傾向にある中、博多大丸の力を借り、特産品などの認知度向上と活性化につなげたい」などと期待。万田取締役も「アンバサダーとして認定した頂き感謝したい。地元地域に恩返しできるよう、九州・沖縄の食材や工芸、伝統、文化など様々な『モノ』と『コト』」を行政と一緒に発掘し、販売やPRに取り組みたい」などと抱負を語った。

 認定した市の特産品や伝統文化などは福岡市にある同店のパサージュ広場のイベントなどでPRできるほか、催事場や食品売り場で商材をクローズアップした企画イベントなどで展示する。また専用ホームページでの観光PRやネット販売などでの商品提案、顧客への観光ツアー企画なども検討される。