560点を展示。「永田映里奈写真展 徳之島で宝物を見つけました」開催中の永田さん=16日、徳之島町文化会館
【徳之島】徳之島に暮らして15年。病院職員(管理栄養士)の傍ら、生物多様性や景観など島の大自然に魅せられ続け、女性の視点で一瞬一瞬を切り取ったうちの計560点を一堂展示した『永田映里奈写真展 徳之島で宝物を見つけました』が、徳之島町文化会館エントランスロビーで開催中だ。10月中旬まで予定(入館無料)。
永田映里奈さん(44)は愛知県岡崎市の出身で、医療関係の夫の転勤を縁に徳之島に初来島。「色彩が濃く、豊かで、生命力に満ちあふれた森や海など大自然の輝きと、そこに暮らす人々に魅せられ」15年。写真は「面白いもの、きれいなものを撮って(名前などを)自分で覚えたい」と、スマホ・カメラを中心に5年前から撮りためた。
この間にはエコツアーガイドにものめり込み、同キャリアは登録・公認合わせて2年半になる。
「島の宝を知って欲しい」との初個展。作品はA4と2Eサイズで560点。絶滅危惧の固有種たちの美しい花々など「植物」、アマミノクロウサギをはじめとする希少種や天敵の捕食場面など生態も捉えた「生き物」、まぶしく美しい景観の数々の「海」、そして仲間との鍾乳洞潜入など「探検」―の4コーナーにジャンル分け。偶然の巡り合わせた瞬間を逃さず見事に切り取った驚嘆のショットも多数含まれる。
「日ごろの何気ない生活の中で、周りを観察してみるといろんな命の営みがあって、それぞれが一生懸命に輝いていること。人だけでなく、いろんな命がこの島にはあふれていること。森や川や海に恵まれた徳之島の自然が、この先も人の営みとともにあり続けて欲しい。そのためにも自分たちの島の宝を知って欲しい」と永田さん。
同会館の開館時間は午前8時半~午後5時半(月曜日は休館)。