「亀津児童公園」に多世代遊具

亀津児童公園に待望設置された遊具コーナー=17日午前、徳之島町亀津

徳之島町でオープニングセレモニー
子ども用と高齢者向けストレッチ併設

 【徳之島】徳之島町亀津児童公園(同町亀津)への遊具完成オープニングセレモニー(町主催)が17日午前、ちびっ子や高齢者の代表などを交えてあった。時の子育て世代からは長年「児童公園にふさわしい遊具類を」など指摘と要望があった。世代間の見守り活動にも配慮し、子ども用と高齢者(一般)向けストレッチ遊具を併せて設置し、待望の利用開始となった。

 同町「亀津児童公園」(町有約2500平方㍍)は1969(昭和44)年の亀津臨海埋立工事竣工後、現在の同町役場庁舎近くの市街地に確保・設置された。だが、遊具類は皆無のまま、主に高齢者のゲートボールやグラウンドゴルフ用、野球スポーツ少年団の練習などに使われてきた。遊具については、町議会からも設置を促す提言が続いてきた。

 町当局によると、遊具設置へのシフトは「高齢者と子どもさんに一体となって遊んでいただき、健康づくりや互いの見守り活動にもつなげるのがねらい」(総務課担当)。財源は、高齢者と子どもの健康増進事業として、財源はふるさと納税から約2900万円を活用。

 遊具は、バランス感覚を養う「ザイルクライミング」や、すべり台など3方向への遊具を組み合わせた「プレイポートワンダー」、どうぶつパネル、ちびっこスライダー、転落防止の固定座付きのブランコなど子ども用7種。高齢者ら一般用の「エルウェル」シリーズなどストレッチ遊具5種との計12基を設置した。

 セレモニーには、近くの幼稚園児と学童保育児ら約30人や町高齢者クラブ連絡協など関係者も招待。高岡秀規町長は「孫や子と一緒に遊べる遊具の公園を造ろうと思っていた。今後も子どもたちのための環境を整えていきたい」などとアピール。関係者のテープカット、各遊具の解説に続き利用開始となった。

 近くに住む主婦常山さおりさん(43)は、長女大緒(たお)ちゃん(3つ)を遊ばせながら、「落下防止をしたブランコなど子どもたちが楽しめる場所が近場に増えてうれしい。ストレッチもあり祖父母たちとも遊びにこれる」と喜んでいた。