大島北高同窓会 母校にエアコン寄贈

母校にエアコン6台を寄贈した前田ヶ丘同窓会(大島北高校内)

 

先輩から贈り物「涼しい環境」

 
 奄美市笠利町の県立大島北高校卒業生で組織する前田ヶ丘同窓会(前田孝徳会長=昭和43年卒=)はこのほど、母校に空調機(エアコン)を寄贈した。生徒が授業を受ける普通教室6室に設置。前田会長は「奄美の厳しい暑さの中、涼しい環境で学業に励んでもらえたら」と後輩にエールを送った。

 昨年11月、同校(下髙原涼子校長、生徒138人)やPTA、同窓会の関係者がエアコン設置を目的にした実行委員会を発足。目標額を約700万円と設定して、個人や団体、島内外の出身者に寄付を募った。

 同窓会事務局によると、募金活動とチャリティーグラウンドゴルフ大会を開催して今年6月までに業務用エアコン購入費や設置費用を確保。2学期のスタートに間に合うよう施工業者も協力し、このほど工事が完了したという。

 夏休み期間が終わり、同校で最初の授業が始まった19日、校内で贈呈式があり、前田会長から学校側に目録が手渡された。それを受け下髙原校長は「今回の好意と期待を受け止め、地域から愛される学校づくりにつとめたい」と述べ、出席した同窓会メンバーと施工業者に謝意を示した。

 生徒を代表して、普通科3年の最上太陽さんは「涼しい環境で授業を受けることができることに感謝。勉学に一層励みたい」と述べた。

 実行委員会では今後、他教室の設置を進めていくという。