目録を受け取った向井会長(左から2人目)、贈呈した前田支部長(3人目)
「医療従事者に役立てて」
大島郡医師会に花火の余剰金充てる
県建設業青年部会奄美支部(前田浩寿支部長)は19日、大島郡医師会(向井奉文会長)に対し約66万円を寄付した。新型コロナウイルス対策のため。1日に実施された花火の打ち上げの余剰金を充てた。受け取った同医師会の向井会長は「皆さんの励ましを得てさらに気を引き締めていきたい」と話した。
同支部は1日、医療従事者への敬意を込めたイベント「サプライズ花火サンライズ奄美」を行い、打ち上げ花火を実施。イベントにあたって協賛金を募ったところ多数の協賛があり、余剰金が出た。そこで「医療従事者の皆さんに少しでも役立ててもらおう」と、大島郡医師会に寄付する運びとなった。
19日は同医師会の向井会長が勤務する奄美市名瀬のむかいクリニックを同支部員ら・イベントに協力したあまみエフエムスタッフらが訪れ、寄付金約66万円の目録を贈呈した。
目録を受け取った向井会長は「新型コロナウイルス流行の中、懸命に戦っている我々に思わぬ援軍があった。花火を挙げてくれた志も励みになった」と感謝を表明。
一方で「与論島でクラスターが発生し、一部の患者は奄美大島にも搬送されており、我々も力を尽くしている。観光客も増加しており、いつ(奄美大島にコロナが)来てもいいように備えている」と油断できない現状を語った。「もし奄美大島で発生したらさらに多くの力が必要になる。これ以上拡大しないように、皆さんの励ましを得てさらに気を引き締めて事に当たっていく」と決意を新たにした。