奄美大島が西日本1位

マリンダイビング大賞2020で西日本エリア1位に輝き、届いた表彰状

マリンダイビング大賞 国内総合でも3位
群島の全地域がベスト10入り

 ダイビング専門誌「マリンダイビング」の読者投票などで選ぶ第20回「マリンダイビング大賞2020」の国内ダイビングエリア部門・西日本エリアで奄美大島が1位に選ばれ、このほど同誌を出版している㈱水中造形センター(東京都)から奄美群島観光物産協会に表彰状が届いた。奄美群島の島が1位を獲得するのは初めてで、沖縄の離島などを含めた国内総合部門でも3位に入った。

 昨年4月に都内で開かれたマリンダイビングフェア2019会場での投票とマリンダイビング誌(19年5月~2月)のはがき投票など、国内のダイビングファンによる投票で選ばれた。総投票数7754票のうち、奄美大島は1014票を獲得した。国内総合でも、1位石垣島(沖縄県、1458票)、2位小笠原諸島(東京都、1032票)に次ぐ3位で、千票以上を獲得したのは3地域のみ。4位に宮古島(沖縄県、772票)などが続いた。

 また、西日本エリア部門では、奄美大島のほか、4位に与論島(204票)、7位に沖永良部島(90票)、8位に徳之島(63票)、10位に喜界島(48票)が入るなど、奄美群島のすべての地域がベスト10に入った。

 奄美群島観光物産協会によると、これまで沖縄の離島に比べ知名度が低かったが、産卵行動のために水中に幾何学模様の円を描くことから有名になったアマミホシゾラフグの生息地域などとして近年、注目を集めたことなども影響した可能性が高いという。

 同協会の松元英雄統括リーダーは「近年は、Iターンで来島し、奄美でダイビングショップを開業する人も増えている。観光客を受け入れる環境も整い、奄美の海を楽しみに来島する人も多い。ダイビング客が増えたことで、相乗効果として知名度アップにつながっているのでは」と分析。あまみ大島観光物産連盟の有村修一会長は「数あるエリアの中から奄美大島に投票していただき、ありがとうございます。生命の輝く亜熱帯の島、奄美大島にいもりんしょうれ」などと、投票した人たちに感謝した。

 島内のダイビングショップのオーナーらで組織する奄美ダイビング事業者組合の才秀樹組合長(46)は、「1位になったことはとてもうれしい。奄美の海は、沖縄に負けず劣らず、多様な生き物が生息しているのが魅力。人気を一過性で終わらせないよう、組合員が協力し観光客をもてなすことを心掛けたい」と話した。