知名港使用できず

台風の影響で岸壁が崩れた知名港=7日、知名町=

台風で岸壁崩れる 定期船寄港に支障

 【沖永良部】台風9、10号の影響で知名町の知名港岸壁が崩れ、定期船などの寄港が出来ない状態になっている。復旧の目途は立っていない。

 大島支庁沖永良部事務所建設課によると、台風9号の高波で全長180㍍の岸壁のうち、約50㍍が崩れた。台風10号では、崩れた部分に波が打ち付け、内部構造物が流出した結果、舗装部分の陥没が発生している。

 7日、同事務所の職員らが被害状況を確認した。現在、港への立ち入りは関係者以外禁止されている。

 知名港は、県本土と喜界島、沖永良部島を結ぶ定期船「フェリーきかい」の寄港地になっているほか、港に隣接する新知名発電所へ燃料を供給するタンカーも利用している。

 定期船を運航する奄美海運は8日、寄港地を知名港から和泊港または伊延港に当分の間変更することを発表。

 タンカーの接岸について九州電力送配電(株)鹿児島支社内燃力部は「知名港を使用できない場合は、ほかの港からタンクローリーを使って燃料を運ぶなどの対応を検討している」とした。