シンボルツリーの復活願う

復旧作業を見守る子ども達=和泊町=

倒れたガジュマル 保護者らが復旧作業
和泊小

 【沖永良部】和泊町立和泊小学校(福元哲勇校長、児童数243人)で12日、台風10号の影響で倒れたガジュマルの復旧作業が行われた。シンボルツリーの復活を願う子ども達が見守るなか、保護者ら20人ほどが作業に汗を流した。

 2本並んだガジュマルが、枝で支え合うように成長した姿から「なかよしガジュマル」と呼ばれていた。卒業生によると、樹齢は60年ほど。台風により2本のうち1本が根本から倒れた。

 作業には、地元の建設業者も協力。幹に負担をかけていた枝葉を刈り取った後、バックホウなどの重機を使い、少しずつ立て直していった。

 作業を見ていた子ども達は、木のきしむ音が聞こえる度に「頑張れ」「倒れるな」と声を掛けていた。

 同小6年の大坪達樹さん(11)は「倒れた木を見た時は悲しかったけど、戻してくれてうれしい」と笑顔。福元校長(58)は「地域のみなさんのおかげ。感謝しかない」と話した。

 同小PTAの大福和寛会長(42)は「住民やOBから残して欲しいとの声が多かった。これからも子ども達の思い出に残るガジュマルであってほしい」と話した。