知名町が気候非常事態宣言

議場で宣言文を読み上げる今井力夫町長=知名町=

50年までにCO2排出ゼロへ

 【沖永良部】知名町は29日、全町民で温暖化対策に取り組む決意を示す「気候非常事態宣言」をした。再生可能エネルギーの導入やごみを減らす「4R」活動を推し進め、2050年までに二酸化炭素(CO2)排出量ゼロを目指す。

 知名町では、第6次総合振興計画の中で「環境と調和した持続可能な地域づくり」を掲げている。6月には、プラスチック製品の使用削減宣言を行い、マイボトルの利用促進や庁舎内への使い捨てプラスチック製品の持ち込みを抑える活動を始めている。

 同日の議会本会議で今井力夫町長が宣言文を読み上げた。脱炭素化の実現に向けた取り組みとして、リデュース(ごみの排出抑制)・リユース(再利用)・リサイクル(再資源化)・リフューズ(ごみの発生回避)の4R活動の推進や再生可能エネルギーの自給率向上、省エネルギーの推進、豊かな森林を生かした町づくりを進めていくことを発表した。