写真展「サシバ 子育てと越冬」始まる。撮影者の与名正三さん
奈良―奄美での「子育てと越冬」
宇検村「元気の出る館」
野鳥写真家・与名正三さん(68)=宇検村生勝出身=の写真展「サシバ 子育てと越冬」が、9日から宇検村湯湾の「元気の出る館」で始まった。時間は午前9時~午後5時。入場無料。期間は当初計画を変更し、10月末まで開催予定。村企画観光課が協力。
与名さんは、奄美大島への渡り、越冬時期(9月下旬~翌年3月ごろ)に出身地の宇検村を中心にサシバの写真撮影をしている。一方、4月から8月ごろにかけては、奈良県北西部でサシバの子育てなどの写真撮影を続けている。
今回の写真展では、今年、奈良県で撮影した子育てなどの写真14枚、宇検村で撮影した21枚の計35枚を展示している。
奈良県の子育て写真は、無人撮影したものも含まれている。
宇検村での写真には、今年9月30日以降に撮影した写真もある。その中には、「木の枝に止まったサシバ」「大空を旋回する若鳥」「空中でカマキリを捕らえた若鳥」の写真もある。
35枚の写真下には、説明が貼られている。
サシバ撮影を始めて50年という与名さんは「数が激減しているサシバについて理解を深めてほしい。一方、奄美の自然の豊かさを知るきっかけになればうれしい」と話し、来場を呼び掛けた。
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「宇検村で見ようサシバの渡り」イベントが11日、宇検村宇検の宇検集落漁港である。集合場所は同漁港岸壁。開催時間は午前9時~午後2時。参加無料。
問い合わせは、与名さん電話090―8208―8646へ。