文化・自然・遺跡にふれあう

泥染めの工程を見学する児童たち

児童が乗ったバスを見送る夢おりの郷のスタッフ

2校合同で奄美へ 文化・自然・遺跡にふれあう

 知名町の知名小学校(長野秀樹校長)と下平川小学校(林賢介校長)の6年生児童(計45人)が26日から、奄美大島に修学旅行にきている。知名町の小学校5校は、沖縄県を予定していた行先を、新型コロナウイルスの社会情勢を加味して8月に奄美大島へ変更した。両校の児童らは3泊4日で島内各所を巡り、奄美大島の文化や遺跡、自然にふれあう。

 児童らは26日の午後8時半に名瀬港に到着し、奄美市内のホテルへ宿泊。27日午前は大浜海浜公園内の奄美海洋展示館で海の生きものを学び、龍郷町大勝の夢おりの郷で大島紬ができるまでの作業工程を見学した。この日は笠利地区に宿泊し、28日はマングローブパークや瀬戸内町の戦争遺跡などを巡る予定。

 夢おりの郷では、図案の説明に始まり職人が泥染めを行う姿、大島紬織工の緻密な作業風景などを見学。それぞれの工程の説明を受けた。

 また、児童らはすりこみ染色という技法や機織りに挑戦。真剣なまなざしで作業を体験した。

 下平川小の岸田沙弥花さんは「大島紬の作業工程の多さに驚いた。旅行中、奄美大島のいいところや特産品などを多く知りたい」と笑顔。知名小の吉田倭さんと藤内瑠那さんは「奄美大島には家族の用事で訪れたことがある。今回はマングローブが楽しみ」「沖永良部島には山がないので満喫したい。同級生との宿泊体験にわくわくしている」とそれぞれ話した。

 引率する教職員は「コロナ禍でも修学旅行を遂行することができてよかった」と話し、安堵した表情を見せた。