同時流行備え体制変更

「相談・受診の流れ」(厚生労働省ホームページより)

1日から発熱受診、奄美44機関指定
「まずかかりつけ医を」

 冬場など季節性インフルエンザの流行期には多数の発熱患者が発生することから、県は新型コロナとインフルエンザの両ウイルスの同時流行に備え、相談・診療・検査を提供する体制を整備、1日から変更される。発熱患者などの診療または検査を行う医療機関を813指定、これにより帰国者・接触者外来は廃止となる。

 発熱症状のある多数の患者に対し、地域において適切に相談・診療・検査を提供する体制を整備するもの。

 県健康増進課の発表によると、9月下旬に医療機関への意向調査を行い、医師会などと連携しながら、地域の実情に応じて国が示した要件を満たした診療・検査医療機関を指定。全医療機関の約6割に上り、2次医療圏別で奄美は44医療機関(総医療機関数は65)が指定されている。

 診療・検査医療機関の整備について、県は「地域におけるかかりつけ医など身近な多くの医療機関が発熱患者等の診療・検査を行う体制の整備を進めていく」としている。

 これまで受け付けてきた保健所の帰国者・接触者相談センターは「受診・相談センター」に変更、急に症状が悪化して受診可能な医療機関を探す場合など「相談する医療機関に迷った」際の相談先として体制を維持・確保していく。

 指定された医療機関名は公表されていないが、同課の亀之園明課長は「発熱等の症状があった場合、まずはかかりつけ医に相談してほしい。自分のところで診察できるか、他の医療機関を案内するか、または他の医療機関受診者でも診察するといいった判断は(情報を共有している)かかりつけ医が示せる。まずはかかりつけ医を徹底していただきたい」と語っている。