半そで姿で遊具を楽しむ親子ら(奄美市住用町の内海公園で)
沖永良部で県内最高29・8度
4地点、11月の最高気温記録
7日は二十四節気の「立冬」で、暦の上では冬の始まりだが、奄美群島では、沖永良部島(和泊町)で、この日の県内最高気温となる29・8度を観測したほか、奄美市(笠利)で11月の観測史上最高気温となる29・6度を記録するなど、各地で25度以上の「夏日」となった。9月中旬から10月上旬並みの暑い一日となり、奄美市内の公園では、半そで姿の子どもたちが、遊具で楽しそうに遊ぶ姿も見られた。
この日の奄美地方各地の最高気温は、奄美市(笠利)29・6度、同(名瀬)29・4度、喜界町29・0度、瀬戸内町29・2度、天城町29・0度、伊仙町29・7度、和泊町29・8度、与論町29・6度。奄美市笠利、瀬戸内町、伊仙町、与論町の4地点で11月の観測史上最高気温となった。
奄美市住用町摺勝の内海公園では、小さな子どもを遊ばせる親子連れでにぎわった。ほとんどの子どもたちが半そで、半ズボン姿で、大型遊具で鬼ごっこをしたり、すべり台で遊んだりしていた。
同市名瀬小俣町の大山知美さん(32)は、「11月なのにこんなに暖かくてびっくり。子どもも汗びっしょりで、熱中症が心配になるくらい」と話していた。
県内では、南さつま市でも11月の観測史上最高気温となる28・3度を記録。午後3時までに夏日となった地点は奄美群島8地点のほか、鹿屋市や指宿市、枕崎市など計20地点にのぼった。
ただ、気象庁によると、この暑さは長く続かないということで、8日は、前線や湿った空気の影響を受け、曇りがち。夕方まで雨が降る所もある見込みで、最高気温は奄美市(名瀬)で24度、沖永良部島(和泊町)で25度と予想されている。