蘇刈集落住民を前に日ごろの成果を披露する嘉鉄小児童たち
瀬戸内町嘉鉄小児童 地域に学びの成果と元気お届け
瀬戸内町の嘉鉄小学校(中島朋子校長、児童8人)は7日、同町の蘇刈集落(國宗弓穂区長、49世帯84人)を訪れ「出前学習発表会」を開いた。児童らは公民館を舞台に、唄や劇、学びの成果を元気に披露。お年寄りら集落住民は活気ある児童の演技や発表に見入り、顔をほころばせた。
同校は、嘉鉄、蘇刈、伊須の3集落にまたがる校区で、出前発表会は、距離があり学校までは通いづらい蘇刈と伊須の両集落住民に発表会を届けようと隔年で訪れるもの。この日はお年寄りを中心に約25人の住民が訪れ、成果に耳を傾けた。
中島校長は出前発表会について「学校でも発表会はあるが、離れた集落では学校に通えないお年寄りも多く、地域と学校の結びつき・交流という意味では大切な行事」と意義を強調。「学校での取り組みを地域の人に知ってもらうためのいい機会で、見てもらえることで児童の励みにもなる。楽しく過ごしてほしい」と話した。
発表会は、全学年によるシマ唄・三線を皮切りに劇や楽器演奏などが次々と披露。お年寄りらもはつらつとした児童の発表に笑みをこぼしながら、発表が終わると大きな拍手を送った。
5年・森日向香さんは「みんなで楽しく発表ができた。たくさんの人が喜んでくれてよかった」と笑顔。発表を楽しみにしているという隆司寿治さん(82)は農業や古典の発表に驚き「われわれの時代と比べても進んでおり、毎回新しい発見がある。楽しかった」と喜んだ。