嶺勝己カラオケクラブ25周年

歌で喜びを共有し合うクラブ活動で25周年。カラオケ先生の嶺勝己さん(前列中央)と仲間たち=8日、徳之島町

 

 

歌で絆・楽しさ・元気を共有
節目を祝い合う 徳之島町

   

 【徳之島】徳之島町公民館講座のカラオケ教室講師〝カラオケ先生〟こと嶺勝己さん(69)が、同町南原の自宅で主宰する「嶺勝己カラオケクラブ」の25周年記念パーティーが8日、同町亀津のホテルであった。88歳を頂点に平均年齢70代以上の会員約30人が参加。公民館講座受講を機に、四半世紀にわたって歌や踊りで楽しさや喜び生きがいを共有、絆も温め合ってきた節目を祝い合った。

 同クラブは、嶺さんが左官業の傍ら長年講師を務めている同町講座カラオケ教室(現在は計6教室)の元受講者ら有志の集まり。亀津カラオケ愛好会、山カラオケ同好会など自然消滅後の1996年ごろ両元会員たちで発足。毎月1回、カラオケ先生こと嶺会長宅の私設カラオケ道場に、夫婦や仲間連れで集い、自慢ののどを披露し合うなど楽しく交流。また年平均4~5回、島内の高齢者医療・福祉施設などへの慰問活動も行っている。

 今年は全会員(35人)らによる初の島外遠征「喜界島コンサート」を計画。だが降りかかったコロナ禍で延期(来年10月)を余儀なくされた。その代わりに」食事会でも」の提案が、来賓なしの「25周年記念パーティー」へと発展した。

 全員が鮮やかなピンク色地にクラブ名をプリントしたTシャツ姿で参加。嶺さんはあいさで「あっという間の25年だったが、皆さんの笑顔が変わらないのはカラオケのおかげだと思う。今後も一人一人のクラブと思って楽しもう。慰問活動も増やしていきたい」。会員の徳キヨさん(88)=徳和瀬=が嶺さんに花束を贈って感謝。義間和子事務局長のあいさつや、ご当地ソングの『花の徳之島』など作詞者の利元一郎さん(母間)の乾杯の音頭で余興へ。

 嶺さんによる自身の持ち歌『夢とロマンの徳之島』(第10回奄美歌謡選手権大会最優秀賞記念盤発売)の歌と全員踊りを皮切りに、各地区ごとの合唱や踊りで和気あいあいと交流。「花の徳之島」と「ワイド節」で約2時間のパーティーを締めくくった。

 同節目への感想や抱負で、嶺さんは「自分たちが楽しみながら地域の人たちも楽しくさせる。歌が下手でも間違っても構わない。大きな声で歌ったり笑ったりすることが健康づくり、ストレス発散にも。(会員たちは)家にばかり居る人たちとは若さが違うと思う」とも。また、メンタル面にも配慮、月1回の集まりには年齢・性別関係なく「小ぎれいに、おめかしをして参加をとも呼びかけている」。