地元の貴重な植物観察

植物観察を楽しむ参加者たち=知名町大山=

植物教室開催 大山など散策し楽しむ
鹿大島嶼研

 【沖永良部】鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催の第3回「奄美群島の植物教室(沖永良部島)」が8日、知名町であった。住民ら13人が、自然を楽しみながら地元にある貴重な植物を観察した。

 群島に生育する多様な植物について理解してもらおうと開催。2018年に奄美大島、19年に徳之島で行っている。講師は同センター特任教授の鈴木英治さん(67)が務めた。

 大山総合グラウンドに集まったメンバーは、約1㌔の距離がある大山遊歩道を散策。あいにくの雨模様となったが、沖永良部が北限となるヒサカキサザンカなどの植物を見て回った。

 午後からは同町ウジジ浜に移動し、海辺の植物を観察した。

 参加した上野富實さん(83)は「島に住んでいても知らない植物が多く、勉強になった」と話した。

 講師の鈴木さんは「この島でしか見られない植物もたくさんあるので、多くの人に知ってもらいたい」と語った。