知名町平和の塔献花祭

知名町平和の塔献花祭

平和の塔に献花する参列者=知名町大山=

縮小も恒久平和の実現誓う

 【沖永良部】2020年度知名町平和の塔献花祭(同町遺族会主催)が13日、同町大山野営場であった。戦後75年の節目だが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため規模を縮小。遺族ら約50人が参列し、戦没者504柱に恒久平和の実現を誓った。

 平和の塔は1992年に建立。毎年この時期に慰霊祭を開催している。

 今井力夫町長は「戦争のない社会をどのように築いていくのか真剣に考え、行動しなくてはいけない」とあいさつ。

 遺族会の村上清会長は、戦没者を偲び「英霊南より還る」を献詠。「悲惨な戦争を繰り返さないために、遺族が率先して語り継いでいきたい」と述べた。

 作文朗読では、住吉小学校6年の川上海音さん(11)が「戦争のない平和な世の中の実現のために何ができるのかを、考え続けられる人になりたい」と決意を語った。

 参列者は白いキクの花を平和の塔に献花し、塔に刻まれた名前を指でなぞりながら犠牲者を悼んだ。