「火の用心」パレード

「火の用心」パレードで町内に防災を呼びかけた(名瀬小俣町内)

塩まき、予防呼び掛け
名瀬小俣町

 奄美市名瀬小俣町自治会(600世帯約1200人、柏原禎賢会長)は14日、恒例の「火の用心」パレードを開いた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため子ども会の参加は見送られ、同会のメンバーらが中心となって塩をまき、拍子木を打ちながら住民へ火災予防を呼び掛けた。

 1993年10月、同町中心部の火災で住宅19棟を全半焼したことを教訓に毎年防災パレードを実施。今回で26回を数える。

 この日は自治会、住民、奄美署員など約20人が参加。パレードの発着点となる同町集会所(県立図書館分館跡)前から、奄美署のパトカーを先頭に町内を練り歩いた。

 参加者は全員、火災予防の法被を着用。先頭者2人がまといを振り、塩をまいて厄払い。拍子木を打ち、のぼりを掲げ、「火の用心」と声を上げながら周回すると沿道の住民から拍手を受けた。 

 柏原会長は「住民の防災意識を高める行事。次回は子どもたちを交え、盛り上げたい」と話した。