女子限定のサッカー塾開校

ボールを取り合う子ども達=知名町=

島内の小中学生が参加
沖永良部スポーツクラブELOVE

 【沖永良部】沖永良部スポーツクラブELOVE(前田純也理事長)が、女子限定のサッカー塾を始めた。15日、知名町のフローラルパークで練習があり、島内の小中学生9人が元気にボールを追いかけた。

 「女子だけでサッカーがしたい」という子ども達の要望に応え、今年9月から隔週土曜日の午前中に開いている。

 コーチは、知名町在住で高校時に神村学園女子サッカー部に所属していた富久真紀さん(40)が担当。

 2人1組での練習では、ボールを奪い取った側がゴールに向かってドリブル。激しく競り合うなか、コーチやほかのメンバーが「取られたら取り返せ」「シュートはコースを狙って」などと声を掛けた。このほか、パス練習や試合などで汗を流した。

 和泊中2年の亘あずみさん(14)は、中学校でサッカー部に入り、平日は男子生徒と練習している。「女子だけでサッカーが出来る唯一の場所。みんなで上手くなれば、もっと楽しくなる」と笑顔で話した。

 コーチの富久さんは「女子サッカーの環境はまだまだ厳しいが、島の中で競技が続けられるようにしたい」。塾を運営する同クラブの上村修史さん(74)は「サッカー好きが集まっている。離島の女子サッカーの状況を変えるパイオニアとなる選手を育てたい」と語った。