赤い羽根街頭募金始まる

タイヨー朝仁店前での街頭募金に協力した買い物客(左)ら

「ご協力をお願いします」
奄美市共同募金委員会

 「ご協力をお願いします」―。奄美市共同募金委員会(会長・朝山毅奄美市長、事務局・市社会福祉協議会)は、5日から「2020年度赤い羽根共同募金」の街頭募金を開始した。初日は名瀬のタイヨー朝仁店前など市内4カ所で募金を呼び掛けた。6、13日の計3日間、スーパーなど延べ10カ所で募金を呼び掛ける計画で、福祉団体など10団体が募金呼び掛けに協力する。

 初日は、最初に午前11時すぎからタイヨー朝仁店前で街頭募金を開始。市母子寡婦福祉会(大恵満智子会長)メンバー5人が募金呼び掛けに協力した。出発式で市社協の福山敏裕会長は「10月から赤い羽根共同募金が全国で始まっている。今年はコロナ禍、例年と違う形で、マスク着用、手指の消毒、ソーシャルディスタンスなどあらゆる面で気を付けながら募金活動を行っている」「(今日の)募金活動についても3密を避けるため、募金箱(2カ所)を設置し、距離を取った形で声掛けを行うことにした」などと述べた。

 参加者が2カ所に分かれて募金を呼び掛けると、買い物客らが募金箱に募金を入れ、張り付け方式になっている赤い羽根を自分で取っていた。

 募金に協力した男性は「毎年、赤い羽根共同募金をしている。少額だが役立ってくれればうれしい」と話した。

 期間中、募金呼び掛けに協力する団体は「みらい子ども食堂」「市更生保護女性会」「市名瀬町内会・自治会連合会」「市老人クラブ連合会」「市手をつなぐ育成会」「市地域女性団体連絡協議会住用支部」「同笠利支部」「まーじんま」など。

 事務局によると、19年度赤い羽根共同募金の募金額は413万円余り、うち街頭募金額は14万円余り。共同募金は、地域福祉活動を行っている18団体に配分し、寝たきり高齢者への防水シーツ購入費、施設入所者への見舞金に活用。また、奄美地区では初の「要約筆記奉仕員養成講座」実施などに活用された。