与論高校の2チーム決勝進出

観光甲子園の決勝に進出した与論高校のメンバーと制作した動画=2日、与論高校=

観光甲子園2020
3分の動画で島の魅力発信

 【沖永良部】高校生がつくる観光PR動画のコンテスト「観光甲子園2020」(NEXT TOURISM主催)の決勝進出チームが1日発表され、全国12校14チームの中に与論高校の2チームが入った。島の自然や歴史、人の温かさを3分の動画にまとめた。決勝は来年2月7日、兵庫県神戸市で行われる。

 コンテストは3部門あり、550を超える応募があった。与論高校の3年生で構成されたハイビスカスチームとあぐんちゃー(友達)チームの2チームが、訪日観光部門で決勝に残った。

 7月下旬に制作活動を始め、台本作りから撮影、編集を経て、完成まで約3ケ月をかけた。

 生徒らは、地域住民に協力してもらいながら、ドローンを使った空からの百合ヶ浜やダイビングの様子、星空のタイムラプス映像の撮影に挑戦。さらに、「SDGs」の考え方に基づいた取り組みとして、二酸化炭素を排出しない電動キックボードを使った観光地めぐりやビーチでごみ拾いをするボランティア団体の活動なども紹介している。

 決勝では、5分間のプレゼンテーション審査がある。

 あぐんちゃーチームの吉川彩羽さん(18)は「与論島民だけでは島の発展は難しい。観光客が一緒になって新しい与論島を作っていきたいという思いを動画に込めた」。ハイビスカスチームの牧春花さん(17)は「高校卒業後は3年生のほとんどが島を離れる。その前にみんなで一つのことに頑張れたのは良い思い出。決勝に向けてしっかり準備したい」と話した。

 担当教諭の岡元直樹さんは「今年は新型コロナウイルスで大変だったが、子ども達が作った動画で与論島をPRしたい」と語った。

 決勝進出作品は、観光甲子園2020のホームページで視聴できる。