ほーらしゃ券販売に早朝から列をつくる市民(15日午前8時半ごろ、名瀬市街地)
奄美市は15日、市内の中小小売店などで使えるプレミアム付き商品券「ほーらしゃ券」の第2回販売を行った。用意した1万5千冊は午前9時の販売開始から約1時間半で完売。4割近いプレミアム率の高さに引かれ、購入を希望する市民が早朝から殺到した。
同商品券は市民向けに1冊(500円券11枚つづり)を4千円で販売。額面5500円なのでプレミアム率37・5%、1冊当たり1500円分“お得”となっている。発行総数は5万冊で第1回販売(11月1日)は3万5千冊、今回は残りを販売した。
新型コロナ、ウイルスで落ち込んだ経済活動を後押ししようと同市は毎年年末に販売している「ほーらしゃ券」のプレミアム率を引き上げ。さらに登録店舗の換金手数料をゼロにして店舗を募り、地域振興を図った。
この日、市内に設けた8カ所の販売所では午前6時前から列ができた。名瀬市街地では1カ所当たり200人以上が詰めかけ、市職員が本人確認のための用紙記載の説明で大わらわ。販売が始まると市民の大半が上限いっぱい(10冊)で購入しており、同10時半までに完売した。
2時間並んだ団体職員の女性(51)は「子どもの制服、文房具購入に使う。仕事の都合で前回購入できなかった。プレミアムのお得感は並ぶかいがあります」と笑顔だった。
多くの市民に配布できるよう、市側は今回、本人確認と購入上限枠の厳守を徹底。前回購入者は登録されるため、購入済みで並んだ市民への「お断り」対応に追われる場面も。
事務局の市商工情報課は「生活支援のため従来よりも内容が充実している。例年になく反響も大きく、事業趣旨に理解してほしい」としている。
加盟店は12月14日現在、631店舗。飲食店や小売業のほか、観光、宿泊などのサービス業、バス・タクシー利用時で使用できる。期限は来年3月15日まで。問い合わせは電話0997―52―1111内線5307(市商工情報課)。