奄美から大島紬作品で2人が入賞

川口さんの「奄美の黒うさぎバック」

「らうらうじ」の竹川さんの作品

全国伝統的工芸品公募展 優秀作品展
川口さん「奄美の黒うさぎバック」 竹川さん「らうらうじ」

 全国伝統的工芸品公募展「優秀作品展~暮らしの中で輝く!伝統工芸品たち~」は、東京の伝統工芸青山スクエアで今月7日まで開かれている。入選14作品、入賞117品。入賞作品の中に、奄美から大島紬作品のバッグと反物が出品され、展示されている。

 1点は川口美喜枝さんの「奄美の黒うさぎバッグ」(5万円)。作品制作講評には、「大島紬をもって動けるように強度をつけるため、数本の絹糸を一束し織っています。世界に一つだけのオリジナル。展示品を作りたく、持ってくださる方が幸せな気分になるように作りました。紬本来の軽さを生かしています」と紹介。どんな人に、どのような場面で使用していることをイメージしたか─の問いには、「本場大島紬に興味のある方、和装、洋装どのような場面でも」と川口さんのコメントも。

 また、たけがわ織物の竹川忠克さんは、「らうらうじ」をプロデュース。締職り職人に重原俊充さんを採用、「男の手織りでバイヤス点線にすぐれている」と紹介され、「多色柄織りなので、いろいろな柄の着物にもあわせやすく、男着物が変わる様を楽しんで欲しい」と加えられている。商標登録もあわせて紹介、重原さんの締織りの様子が写真紹介されている。

 同展は7日まで。港区赤坂8―1―22「伝統工芸青山スクエア」にて。問い合わせ℡03・5785・1301まで。