WEB会議システムで感染者の対応などについて意見交換した介護サービス継続支援チームの研修会(提供写真)
奄美大島の介護事業所などで組織する「奄美大島地域介護サービス提供継続支援チーム」(長谷川大代表)は23日、第3回研修会を、インターネットを利用したWEB会議システム(Zoom)で行った。地域医療や新型コロナの感染対策に携わっている島内の医師や看護師らから感染対策などを学んだほか、感染者の発生を想定したシミュレーションを通し、連携の在り方などについて意見交換した。
研修会は、介護支援専門員(ケアマネジャー)を対象に行われ、介護従事者や医療関係者、行政職員らを含め、約50人がインターネット上で視聴参加した。
国民健康保険大和診療所所長の小川信医師や県立大島病院・感染管理認定看護師として感染対策などに従事している豊みのえ看護師が講演。参加者は新型コロナに関する知識や感染対策などを学んだ。
また、参加者らは5人1グループの計8グループに分かれ、ケアマネジャー、介護事業所、保健所、市役所、支援チームの各担当者に扮し、介護事業所の利用者が新型コロナに感染した場合を想定し、ケアマネジャーの対応などをシミュレーション。それぞれの役割や情報共有など、連携した取り組みの重要性を再確認した。
参加者からは「利用者や家族に正確な情報を伝える重要性が理解できた」、「利用者が感染した場合、どのように動いたら良いかイメージできた」など、前向きな意見が多く聞かれた。
支援チームは、新型コロナウイルスの感染が拡大した場合でも利用者が継続して介護サービスを受けられる体制の維持を目指すことなどを目的に昨年11月に発足。訪問介護や看護などに携わる事業所職員を対象に防護服の着脱方法を学ぶなど、事業所と医療機関、行政などが連携し、介護支援を行う体制づくりなどを推進している。