本格焼酎鑑評会結果

奄美から14点入賞
表彰式中止、酒造組合HPで発表

 2020酒造年度(20年7月~21年6月)に県内で製造された本格焼酎の出来ばえを評価する県本格焼酎鑑評会が先月末あったが、主催した県酒造組合は12日、ホームぺージに入賞者名簿を掲載し審査結果を発表した。新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から表彰式を中止したため。奄美の黒糖焼酎は14点が入賞した。

 今年度は甘藷(サツマイモ)、黒糖、米および麦の原料別4区分に延べ131場から222品の出品があった。審査は、県工業技術センターから4人、鹿児島大学から1人、熊本国税局から2人の計7人の審査員が担当。出品酒の原料や製法の区分ごとに特徴を吟味し、その品質を評価。本格焼酎の個性を尊重するため、各原料の特性と麹の味わいを生かした香味が豊かで調和のとれたものを高い評価としたという。

 県酒造組合ホームぺージには入賞者名簿掲載とあわせて、審査員長を務めた熊本国税局・岩田知子鑑定官室長の審査結果報告も記載されている。それによると、原料の特性と発酵によって醸し出された香味の調和のとれた格調高い、鹿児島県を代表するにふさわしい酒質のもの109場、166点を総裁賞および会長賞に推薦。出品酒の特徴についての報告で黒糖焼酎については「黒糖の特性を生かした、甘い果実の香りと、上品な甘みが調和しているものが主体だったが、一部に黒糖の溶解や蒸留方法の違いが表れた特徴のものもあった」としている。

 黒糖焼酎の入賞銘柄、製造場、杜氏名は次の通り。(敬称略)

 弥生(合資会社弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽氣(㈱西平本家)小畠康幸▽うかれけんむん(㈱奄美大島開運酒造)高妻淑三▽あまみ六調(渡酒造㈱)大山隆盛▽浜千鳥乃詩(奄美大島酒造㈱)安原淳一郎▽里の曙(町田酒造㈱)長谷場洋一郎▽奄美(㈲亀澤酒造場)尚哲也▽奄美(高岡醸造㈱)阪江学▽まるしか(㈲松永酒造場)松永晶子▽奄美(奄美酒類㈱)元田武志▽島のナポレオン(㈱奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽はなとり(沖永良部酒造㈱)新里実佐樹▽天下無双(新納酒造㈱)新納仁司▽昇龍(原田酒造㈱)有川貞一