伊仙町で「島サバクリエイティヴ」

日ごろの活動状況など映像も交え、奄美への思いを伝えた発表者たち=14日、伊仙町ほーらい館

併催の「奄美群島チャレンジ事業見本市」ではオンリーワン商品の数々が注目を集めた

島おこし熱い思いに共感のエール
群島のUIターン者7人が発表

 【徳之島】2020年度奄美群島人材育成事業成果発表会「島サバクリエイティンヴ GCD(ガシド) トークショウin伊仙町」(奄美群島広域事務組合主催)が14日、伊仙町ほーらい館であった。群島各地で観光・物産・健康・教育などを通じ、島おこしに取り組むU・Iターンの男女7人がアピール。会場からはそれぞれ共感のエールが送られた。

 同イベントは奄美群島成長戦略ビジョンに基づく「人材育成事業の成果発表の場」として市町村会場を持ち回り開催、今年度で7回目。1人15分間をめどに「島のモノゴトの可能性にチャレンジ」する各ケースを報告するトークイベント。「ガシド」は方言で「そうだね」の共感の意味。コロナ禍に配慮し入場者は先着100人に制限して午後3時半に開会した。

 発表に立ったのは、▽一般社団法人・金見あまちゃんクラブ代表の元田浩三さん(徳之島町) ▽㈱ティダ・ワールド代表の川村秀子さん(喜界町) ▽えらぶ色クレヨンプロジェクト代表の宮澤夕加里さん(知名町)▽伊仙町地域おこし協力隊の西村千尋さん(伊仙町) ▽LIVE BOX MA-YASCOオーナーなどの西桂吾さん(奄美市) ▽㈱まなび島代表の田畑香織さん(与論町)▽徳之島コーヒー生産者会会長の吉玉誠一さん(伊仙町)の7人。

 金見あまちゃんクラブの元田代表(66)は、過疎化で「集落が無くなるかもしれない」の危機感に立った①あまん(ヤドカリ)やアマミノクロウサギなどが安心して暮らせる自然環境の保護・伝承②あま(お母さん)ら女性の活躍③あまくま(あっちこっち)から来てほしい交流人口増―を通じた「泊まる・食べる・遊ぶ」をつなぐ集落の活性化取り組みを紹介。「集落に子どもたちの声が響く日がくることを願い、スタッフ一同頑張っていきたい」とアピール。他の発表者ら同様、会場からは「ウガシド」と共感と賞賛のエールを受けた。

 会場では「奄美群島チャレンジ事業見本市」も併催。地場産物の価値に着目して創意工夫、試行錯誤を重ねて商品化した「白い黒糖」や「えらぶ色クレヨン」などオンリーワン商品が注目を集めた。