宇検消防分駐所に更新配備された「水槽付きポンプ車」の納車安全祈願祭。関係者が新車両の前で記念撮影
大島地区消防組合宇検消防分駐所(俊岡秀人所長、職員10人)に更新配備された「水槽付きポンプ車」の納車安全祈願祭が25日、宇検村役場庁舎前の駐車場で行われた。1998年に購入した現在使用中の水槽付きポンプ車は、23年が経過して老朽化していることから更新した。中型車両。2020年度の村予算による購入費等の計画事業費は約6千万円の見込み。1500㍑以上の水を積載し、水と一緒に泡を飛ばすことができる「圧縮空気泡吐出消火システム」搭載が大きな特徴点。3連はしご(8・7㍍)と同ポンプ車の高さ(約3㍍)を合わせて最大11・7㍍の高さの建物での消火・救助活動が可能で、関係者は、村民の安心安全に大きく寄与するものと期待している。
納車安全祈願祭には、元山公知村長、俊岡所長、分駐所や役場職員、メーカー担当者らが参加。最初に元山村長が安全を祈願してポンプ車のタイヤや運転席などに塩をまいた。元山村長は「新しい水槽付きポンプ車の購入によって村民の安心安全を守り、財産を守る活動が向上すると思う。出動しない方が良いことだが、もし何かが発生した場合には迅速に出動してほしい。活躍を祈念している」とあいさつした。
元山村長、役場職員が運転席に試乗した。
俊岡所長によると、「近年、消防車両の老朽化や経年劣化等が見られ、消防能力の低下を危惧していた。車検等での部品交換や修理等も高額になり、消防団の修繕費を圧迫している状況。また、消防車両としても旧型となり、今後の消防活動に支障を来す可能性も考慮される状況」「新水槽付きポンプ車購入で、火災発生時に迅速な行動と効率の良い消火活動が可能となる。搭載救助資機材を活用することで事故等の人命救助活動にも大きな役割を果たすことが考えられ、村内の安心安全に寄与することができる」としている。
新水槽付きポンプ車は、車両総重量11㌧未満の登坂能力に優れた四輪駆動方式。分駐所職員10人全員が持つ免許で運転できる。乗員人員は4人。ドローンも購入。
消防団員は、7分団92人。「新水槽付きポンプ車を使って分駐所職員、消防団員による合同訓練を実施したい」(俊岡所長)。