式典後は6台の消防車が小宿、大熊方面の2班に分かれて防火広報パレードに出発した
大島地区消防組合で式典やパレード
7日まで、予防対策や啓発強化
2021年「春季全国火災予防運動」が1日、全国一斉に始まった。奄美市名瀬の大島地区消防組合消防本部でも、職員や団員らが運動式典や広報パレードで士気を向上。7日までの運動期間中、防火広報や火災訓練など、管内の予防対策推進や啓発活動の強化に取り組んでいく。
全国統一防火標語は「その火事を防ぐあなたに金メダル」。同本部でも、▽住宅防火対策の推進▽乾燥時や強風時の火災発生防止対策の推進▽放火火災防止対策の推進▽林野火災予防対策の推進―など、七つの重点目標を掲げた。
式典のあいさつで野崎浩敏消防長は「昨年は団員の新型コロナウイルス感染も確認され、濃厚接触者と判断された事例もあった。マスク着用、咳エチケットや換気などの感染防止対策を徹底し啓発に取り組んでほしい」と団員らを激励。式後は消防車両6台が警鐘を鳴らしながら市内をパレードし、住民への周知・啓発に努めた。
期間中は主に、幼年消防クラブ員による市内幼稚園登降園時の火災予防PR、要援護者在宅防火訪問や対象施設への立ち入り検査などの活動を予定。コロナ禍で延期となっていた三方(上方、下方、古見方)訓練や佐大熊町での一般火災防ぎょ訓練なども再開する。
なお、同本部によると、昨年管内の火災発生件数は過去3番目に少ない31件(前年比3件増)。死者2人、負傷者2人で、出火原因別では「火入れ」6件、「たき火」5件、「たばこ」「コンロ」が各3件と続いた。