出発式の参加者ら=和泊町=
香港でPR活動 沖永良部花き専門農協
【沖永良部】「えらぶの花・海外販路開拓プロジェクト」出発式が5日、和泊町の沖永良部花き専門農協であった。海外需要の創出に向けた実証実験として、飛行機を使って地元産花き類を福岡経由で香港へ送る。10日に到着し、13日には現地でフラワーアレンジメント教室や販売会を開催する。
同専門農協では、昨年11月に農林水産省が登録したテッポウユリの「地理的表示(GI)保護制度」を活用して海外輸出の可能性を探る「奄美群島の地理的優位性を生かした海外への販路開拓事業」に取り組んでいる。今回、香港に事務所を持つ鹿児島県と宮崎県、熊本県が連携して「南九州花き輸出プロジェクト」を立ち上げた。事業については大島支庁と和泊、知名両町がサポートしている。
準備した花は、テッポウユリ220本、オリエンタルリリー60本、スプレーギク600本、グラジオラス160本、ソリダゴ200本、トルコギキョウ80本の合計1320本。
出発式には、農家や役場職員ら15人ほどが参加。同専門農協の三島生康組合長は「価格が低迷している中で大きなチャンスだと捉えている。頑張っていこう」とあいさつした。参加者は「香港へレッツゴー」と気勢を上げ、出発を見送った。
和泊町経済課の清水誠さんは「世界の人が沖永良部の花に興味を持ってもらえるようPRしていきたい」と語った。