新たに完成した本港地区(マリンタウン)内道路
本港地区完成
臨港道路、延長2・9㌔ 物流の円滑化など期待
県が整備を進める臨港道路「本港佐大熊線」(延長2・9㌔)のうち、奄美市の名瀬本港地区(マリンタウン)内を横断する0・4㌔が完成し、18日に供用を開始した。これに伴い、本港地区から佐大熊地区を結ぶ本港佐大熊線が約40年の整備期間を経て全線開通。長浜本港線ともつながることで、ふ頭間の物流アクセスが強化される。
本港佐大熊線は、同佐大熊町から同塩浜町間を接続する臨港道路。1982年10月に同港の港湾計画改定を受けて事業が開始し、これまでに本港地区内を除く約2・5㌔が開通していた。
本港地区内は17年度から計画に着手し、事業費は約1・8億円(埋め立て費含まず)。道路幅員は13・5㍍で。車道2車線(片側3・25㍍)。両歩道(片側3・0㍍)にはインターロッキング(コンクリートをレンガ調に組合せる舗装方法)が採用された。
この日は午後3時、田中完支庁長を乗せた車両が新たに完成した本港地区で通り初めを行い供用開始。長浜町へと続く約0・8㌔の「長浜本港線」と合わせ、ふ頭間を結ぶ約3・7㌔がようやく一本の道路でつながった。
田中支庁長は「新たな物流の一歩が始まった」と述べ、県大島支庁建設課は「両線がつながることで、ふ頭間の物流円滑化に加え、朝夕混み合う市街地の渋滞緩和といった効果に資することが見込まれる」など期待を寄せた。
なお、新たに完成した本港地区の佐大熊側入り口には信号機や横断歩道がなく、交差点を通過・通行する際には注意が必要。今後は奄美署と相談の上、設置を急ぐ予定だという。