蔵さん(左から5人目)の畑でイチゴ狩りを楽しんだ阿木名へき地保育所の園児たち
「いっぱい採れたよ」 阿木名保育所園児
瀬戸内町阿木名にある蔵良一さん(82)所有の畑で24日、地元の阿木名へき地保育所(町田さつき代表)の園児14人がイチゴ狩りを体験した。子どもたちは真っ赤に色づいたイチゴに声を上げ、「いっぱい採れたよ」と収穫を喜んだ。
蔵さんが手掛けるイチゴ畑(約1・5㌃)では、甘味が強く多汁で人気の品種「さがほのか」を栽培。島でのイチゴ栽培は珍しく、「苗を仕入れたのは(島内で)私ともう一カ所だと聞いた」という。
栽培は「女性や子どもたちにも農業に興味を持ってもらいたい」との思いで14年前から始めた。今季は200株を11月下旬に植え「大粒で甘味もある」と、出来は上々だという。
小雨の中、畑にくり出した園児たちは真っ赤な実を手でつかみ「おいしそう」「食べていい」など声を弾ませた。収穫したイチゴは教室で試食。大好きな味に頬をほころばせた。
3月で卒業する高洲江佳織ちゃん(6)、玉利綾香ちゃん(6)、中島望羽くん(6)の3人はイチゴ狩り初体験でいい思い出に。「はじめはとり方がわからなかったけど、楽しかった」など喜んだ。
蔵さんは「みんな喜んでくれてよかった。来年もおいしいイチゴを作ってまた呼んであげたい」と話した。