野鳥の会・笠利崎で探鳥会

探鳥会で野鳥を観察する人々=奄美市笠利町=

「身近な鳥から季節を感じる」

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)は11日朝、奄美市笠利町の笠利崎で探鳥会を開いた。同日の天気は晴れ。最高気温は23度。あたたかな日差しが降り注ぐなか、奄美大島各地から同会会員や野鳥に興味のある人々20人が参加し、空を自由に飛び回る野鳥の様子を観察した。

 鳥飼会長は始まりのあいさつで、夜明け前から笠利崎付近に待機していたが、午前8時半の時点で100羽以上ものサシバが観察されたことを報告。「今は春の渡りの時期なのでかなり飛んでいます」と話した。

 一行は野鳥の観察スポットに移動し、思い思いに観察に勤しんだ。ヒヨドリの大群が見られると「おお!」と大きな歓声が上がり参加者が一斉に双眼鏡をのぞき込むなど、探鳥会は盛り上がった。

 探鳥会が終わると「鳥合わせ」の時間。今回見られた野鳥は、ノスリ、ハイタカ、サシバなどの猛禽類や、ルリカケス、リュウキュウメジロなどの留鳥、その他ウグイス、サンショウクイ、ヒヨドリなど14種類。

 探鳥会にはじめて参加した女性(51)は、「サシバなど身近な野鳥から季節を感じられるのが楽しい。これからの時期、リュウキュウアカショウビンが来るのが楽しみ」といきいきと語った。

 鳥飼会長は「予想以上にたくさんの鳥が飛んでいて、楽しい観察会だった」と話した。

 次回の観察会は5月16日、金作原で行われる。参加希望者は奄美市名瀬運動公園の駐車場に同日午前8時集合。 

 問い合わせはNPO法人奄美野鳥の会 電話0997・57・7593