企画展コーナー前でおすすめ本を手に利用を呼び掛ける奄美図書館職員たち
奄美市名瀬の県立奄美図書館で13日、子ども向けの蔵書を薦め、貸し出す企画展が、第63回「こども読書週間」(公益社団法人読書推進運動協議会主催)に合わせてスタートした。同館1階の展示コーナーでは、職員らが選ぶおすすめの絵本や書籍をコメント付きで紹介。コロナ禍の中、自宅で過ごす時間を楽しめる一冊探しを手伝い、新たな物語との出会いを後押ししている。5月5日まで。
企画展は、23日~5月12日の「こども読書週間」に先駆けて開催。同館担当者は「本はいろいろな世界に連れていってくれる。まずは知ること、興味を持って手に取って」と呼び掛けている。
コーナーの一角では「職員おすすめ本」と題し16冊を紹介。同館の田平奈保美指導主事兼専門員はクリストファー・サイラス・ニール著の児童書『こんなもんくえニャイ!』を挙げ、「生意気なオレというねこの顔に注目。ねずみが好きニャンだぜ!」など物語の見所を寄せている。
この他、コーナーでは一日図書館長がおすすめ本を紹介。3階展示コーナーでは、イラストが鮮やかで楽しい「こども読書週間」の歴代ポスター約60枚も展示している。
同館によると、20年度の貸出冊数は約11万2千冊で「(コロナ禍でも)一人当たりの借りる数は増えている」という。担当者らは「図書館には学校では出会えない本もたくさんある。これを機に図書館にも足を運んで、読書を楽しむ輪を広げてほしい」と話している。
18日は子どもに絵本などを読み聞かせる関連イベント「本もともだちおはなし会」(午後2時半~同3時半)を開催予定。参加費は無料で予約制。問い合わせは、同館電話0997―52―0244まで。