「夢マップ」完成

完成した「夢マップ」を手にする「ふるさと探検隊」メンバーの村職員ら

宇検村「ふるさと探検隊」活動
集落整備のたたき台に

 宇検村の地域課題やアピールポイントなどをまとめた「夢マップ」がこのほど完成した。2020年度に、「ふるさと探検隊」として2回のワークショップを開催したなかで上がった意見を、一目でわかるように集約。3月末に完成し、村のチェックが終わり次第各エリアの区長に配布する予定だ。村担当者(建設課)は「集落整備のたたき台として活用してほしい」と話している。

 「ふるさと探検隊」は住民が主体的に地域の将来像を考えていくことを目的に、県が主催する。村は現在、25年度に「中山間総合整備事業」を予定しているといい、その準備段階として事業申請した。

 村内エリアは湯湾広下地区の「湯湾」「石良」「下田」コースの三つ。20年度11月には、県、村職員と地域住民が各コース内を探索し、課題点などを点検。そこで作成したマップを基に、二回目(2月)のワークショップで「夢マップ」に掲載する内容を詰めた。

 今月6日には、夢マップで課題に上がっていた湯湾エリア内用水路の土砂処理を、地域の有志団体が行ったという。村建設課は「地域の課題が一目でわかることで、対応がスムーズになる。課題の大小によって、村、または地域で解決するかを判断していく」とした。

 石良集落の福山克哉区長(54)は「世界自然遺産登録が決まりそうななか、集落内の荒れ地整備のほか、『アランガチの滝』などの観光地整備も進めたい。マップを参考に、こつこつと良いところを伸ばし、悪いところを改善していく」と展望を語った。